サークル誌3号向けのイラストかきかき


暑い日が続いております
地震や豪雨による災害に被災された方々、復旧に尽力されている皆様
どうか少しでも楽に、安全でお過ごしいただけますよう心よりお祈りいたします

最後のサークル誌の編集は週末の作業であと少しのところまできています。

例年以上に個人的に仕事が多忙なものですから
作業をする日が本当に限られていて牛の歩みですけど
そういえば2018年の土用の丑の日は 7月20日(金)から8月6日(月)だそうです
うなぎ、たべたいです…(笑

作業がはかどって、形になってきましたので、
SS扉絵のチラ見せです。

珍しくひさしぶりにイラスト3点 かきました

サークル誌の最初の扉絵と、SS作品2本

「白昼夢のヴァリアシオン」より

「小犬ファミリーよ、永遠に」より

サークル誌「狼と兎の恋綴り」第3号(最終号)の発刊をくぎりにサークル活動を終えるため、
今回はご予約いただいた部数で印刷する予定です。

8月19日(日)インテックス大阪 SUPER COMIC CITY 関西24
合同サークル「藍華(らんふぁん)&うさこい倶楽部」(スペース番号未定)にも出店予定です。
※部数が限られますのでご容赦ください。

大阪においでの方はぜひスペースにお立ち寄りくださいませ

たつぼん姉妹、MさんPさんがお出迎え♡

久々にぎやかに盛り上がりそうな夏イベント
私はお仕事で参加できず寂しいです

サークル誌最終号(第3号)の
事前予約は7月25日で受付終了

7月25日 事前予約 終了
8月15日 発刊(郵送でお盆明け頃お届けの予定です)
8月19日 大阪インテ


狼と兎の恋綴り 第3号

ご予約受付期間 ~7月25日まで 
(ご予約受付期間:2018(H30)年6月23日~7月25日)

※ ご予約は カート よりどうぞ

8名の作家による、『狼陛下の花嫁』の二次小説ファンブック。
狼×嫁倶楽部による、会誌第3号・最終号です。
——
狼×嫁(うさこい)倶楽部
サークル誌「狼と兎の恋綴り」 第3号

[発行日] 2018年8月15日発行
[概要] A5判 136頁 オンデマンド印刷(表紙フルカラー、本文黒)
[内容] 全年齢向け

[表紙イラスト] 麻杉慎
SS11本、イラスト1点を収録
[書き手]うりうり、おりざ、さくらぱん、たつぼん、ぴいこ、みね、瓔悠、リチア(あいうえお順)

< 収録作品 >
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
表紙:麻杉 慎
屍の山の孤独な殿下(絵)[おりざ]
色濃く映る、藍の空 [瓔悠]
いつまでも あなたと [ぴいこ]
白昼夢のヴァリアシオン [おりざ]
遠く強く、高く、速く [うりうり]
花音(かのん) [さくらぱん]
想いを形に [たつぼん]
現世の君と既往の想人 [みね]
もしも、のはなし。 [リチア]
夏の夜に、恋の花咲く [さくらぱん]
愛の呼び名 ~廻る刻の中で その後~ [みね]
小犬ファミリーよ、永遠に[おりざ]
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
800円

ご予約は 6/23~7/25期間内に カート よりどうぞ

 

*

なんとか2本載せます、サークル誌「狼と兎の恋綴り」第3号最集合のご予約開始について


大変ご無沙汰しております。
リアが多忙です。
2018年になったばかりと思っていたら
もう半分です
というかもうすぐ夏休みなんですね…olz

でも、ちゃんと一つ、やることできました。
サークル誌、第3号の原稿です。

書き下ろしのSSを 2本 かきました。

1本は「白昼夢のヴァリアシオン」というタイトルのSS。

「白の国 サイドストーリーズ」とカラーが近い感じの、陛下のモノローグばっかりむにゃむにゃ…
本誌沿いです。上記の「白の国」(2015年5月3日発行)の本、紙媒体は完売しましたが、電子ブックスはこちら。電子書籍は便利なことに試し読みもあり。

もう1本は「小犬ファミリーよ、永遠に」という題で1本。
「小犬ファミリー」の書き下ろし。

もともと小犬ファミリーのお話は2013年5月初出のブログで掲載していた作品です。
「狼陛下と兎嫁なら、さぞ多産系のにぎやかファミリーになるだろうな」という想像がコンセプトでした。本にする際、かなり大掛かりな加筆修正し、生みの苦しみを再び味わいました(笑)大好きなテーマでしたので苦労も楽しかった思い出です。
最後の最後※(になるのか?)また再びこのお話がかけて本当に嬉しいです。
今回のお話は、本に載せたお話群の続きというか、中間の話になるかと思います。もちろんSS単体でお楽しみいただけますので、ご安心下さいまし。
ご紹介までに「小犬ファミリー・青の庭 総集編」の電子ブックス、まだ一応生きてます

最後の最後…とか言ってますけど、実は中二階のうりうり様とこの企画の「感想アンソロ」にも書かせていただく予定、にはなっております (*´∀`)
それと、印刷所さんのポイント少し貯まってるので、個人誌、何か出せたらなあ…なんて思ったりもしないではないのですが…はてさて??? あまりに不確定なことばっか垂れ流してすみませんolz

さて、下記はガッツリ確定済み、ちゃんと出ます!…笑


狼と兎の恋綴り 第3号

6月23日 午前0時 予約開始
(ご予約受付期間:2018(H30)年6月23日~7月25日)

※ ご予約は 6/23~7/25期間内に カート よりどうぞ


8名の作家による、『狼陛下の花嫁』の二次小説ファンブック。
狼×嫁倶楽部による、会誌第3号・最終号です。
恋の物語がちりばめられています。

——
狼×嫁(うさこい)倶楽部
サークル誌「狼と兎の恋綴り」 第3号

[発行日] 2018年8月15日発行
[概要] A5判 132頁 オンデマンド印刷(表紙フルカラー、本文黒)
[内容] 全年齢向け

[表紙イラスト] 麻杉慎
SS11本を収録[書き手]うりうり、おりざ、さくらぱん、たつぼん、ぴいこ、みね、瓔悠、
リチア(あいうえお順)

■発送はスマートレターで発送いたします。 ※お荷物番号の追跡なし
送料&梱包手数料:全国一律200円(1Kg、厚み2cmまで)
■決済方法はゆうちょ銀行を予定しています。
ご予約確認後、あらためてお振込み先等をメールにてお知らせいたしますので今しばらくお待ちください。

収録(予定)作品 一覧
作者:あいうえお順
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
1 遠く強く、高く、速く (うりうり)
2 白昼夢のヴァリアシオン(おりざ)
3 小犬ファミリーよ、永遠に (おりざ)
4 夏の夜に、恋の花咲く (さくらぱん)
5 花音 かのん (さくらぱん)
6 想いを形に (たつぼん)
7 いつまでも あなたと (ぴいこ)
8 愛の呼び名 ~廻る刻の中で その後~ (みね)
9 現世の君と既往の想人 (みね)
10 色濃く映る、藍の空 (瓔悠)
11 もしも、のはなし。 (リチア)

表紙:麻杉 慎
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
800円

現在、予約受付準備中です。
6月23日 午前0時 予約開始まで
今しばらくお待ちください。

ご予約は 6/23~7/25期間内に カート よりどうぞ

第3号は、夏8/19大阪インテ「SUPER COMIC CITY 関西24」の
「藍華&うさこい倶楽部」(スペース番号未定)でもお手に取っていただけます。

大阪においでの方はぜひスペースにお立ち寄りくださいませ💛
たつぼんさんはじめ、メンバー数名と会えるかも…?です

(夏の東京のイベント出店に関しては、担当していただけるメンバーがいない為、今現在白紙です)

* * * * * * * * * * * * * * * * * * *

個人的に無念なのですけれども
私はインテの日にオシゴト重なっていまして(涙;)
行くことができません。

実は今回の第3号サークル誌をもって「 狼×嫁(うさこい)倶楽部」サークル活動を終えることになりました。

当初、第3号は秋の予定でしたが、本誌終了のタイミング的に
前倒しをして、夏のイベント合わせて3号をだすことになりました。

秋頃を楽しみにしていただいた読み手の皆様に、一足早くとはなりますが、
最終となる第3号は、書き手さんのページ縛りなし(これまではお一人あたりの投稿ページ数の上限がありましたが、今回は無制限)とさせていただきました。お陰様で1号、2号よりぐっとボリュームアップしております。

どうかお楽しみに♥


今回は宣伝ばっかりですみませんでした。

第3号の表紙は(ご紹介少し先になりますが)楽しみにお待ちくださいませ
私も日々追われまくってます…またおちつきましたら、出てきますね♥

*

(日記?)つくし


サークル本のSSに
タイトルのとこ絵を入れたいなーと思っていたのに
ほんとーに時間がなかったんです

つくしのお話をかきました

私自身も昔はよく土筆詰みをしました

詰むのは楽しいのですが、ハカマを剥くのが大変。
細かい作業で我々子どもたちも総動員で任務遂行するのが我が家の慣例でした

正直、子どもの舌にはほろ苦いつくしはそれほど美味しいものではありませんでしたが
作業をしたという誇らしさで
「まずい」と言ったことはついぞありませんでした

春は新しいはじまりの時期。

その訪れを告げるつくしはやっぱり子ども心を満たしてくれたものです

*

サークル誌「狼と兎の恋綴り」第2号 ご予約開始について


ご無沙汰しております。ほんとーにご無沙汰してしまってすみません
久しぶりに書いたものの、本に納めてしまったのであと10日ほど表にでてきません(笑
「つくし」という題でSS書きました。
サークル掲載ぎりぎり16ページ使いました←

春をまつ土筆の頭がでてきるまで、もうちょっとお待ちください。

以下告知です。
サークルサイト「うさこい倶楽部」の方から まるっとコピペですみません。

~『狼と兎の恋綴り』第2号が完成いたしました。
今回も素敵な書き手様による、恋の物語が満載~

『狼と兎の恋綴り』 第2号

[発行日] 2018年3月15日発行
[概 要] A5判 94頁 オンデマンド印刷(表紙フルカラー、本文黒)
[内 容] 全年齢向け

表紙イラスト:麻杉慎
SS 9本を収録
書き手:おりざ、沙希、さくらぱん、たつぼん、ぴいこ、みね、瓔悠、リチア(あいうえお順)

012.jpg

3月15日発刊に先駆け、通販は3月3日にご予約を開始いたします。
狼×嫁(うさこい)倶楽部専用のショッピングカートにて、承ります。
どうぞ宜しくお願いいたします。

お申し込みは下記をクリックしてくださいませ。
沢山の方のお申し込みをお待ち申し上げております。

ショップはコチラからどうぞ

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創刊号・第2号、既刊本(織座舎:失われた欠片)、現パラアンソロ等
2018年3月開催の東・西2か所のイベントでお手に取ってご覧いただけます。

第2号 SS  創刊号 SS

 現パラアンソロ現パラアンソロジー”現パラWORLD”

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【東京】 東京ビッグサイト
2018年3月18日(日)
HARU COMIC CITY 23
東2ホール ふ11b
「三希&狼×嫁倶楽部」
———-
【大阪】インテックス大阪
2018年 03月25日(日)大阪
COMIC CITY 大阪 114
「藍華&うさこい倶楽部」 4号館 ケ15b
———-

ぜひお立ち寄りください^^

*

SS どんな姿をしていても、君はわたしの。


【ハッピー・ハロウイン!】
━━━━━━━━━━━━━━━━
どんな姿をしていても、君はわたしの。
━━━━━━━━━━━━━━━━

内緒だけど、私の名前は汀夕鈴。
今は別の名前を名乗っている。

イメチェンして、姿も異様。
誰も私のことに気づくはずもない。

なんでここに居て、こんなことしてるのかとかいえば
――そもそもへーかが悪いのよ!!

*

「――なに? 妓楼?!」
…はぁ
と、深いため息をついて国王は隠密の報告を聞き終えた。

「どうして彼女はそんなとこに…」
こめかみに長い指を当てたまま、国王はまた深いため息をついた。

「なーんか、
ヘーカに連れ戻されないよう、
意表をついたバショにセンプクするんだ!って息巻いてたヨ~?」
隠密は笑いをかみ殺しながら答えた。

*

「…仮装業?」

「そう。元々は異国の万聖節の前夜祭の行事の一つらしいんだけど、
ここの妓楼では昔っから異人さんもよくお見えでしょ。
異国の行事なんてよく分からないから随分ヘンチクリだなーとは思うけど、
この妓楼では毎年こうやって仮装業でお客様をお迎えする日になってるの」

下働きに潜り込んだ妓楼の女中部屋の同僚はそう言って説明をしてくれた。

「へー」

「あのね。仮装業の日は特別なの!
身分の上下のへだたりなく、無礼講の日。
お客さんにおねだりしてもいいんだって!」

彼女は目をキラキラ輝かせて話に熱中している。
私は身を隠してる身だから、おねだりとかには興味はない。ただ人眼を避けられればそれでいいから、仮装業は持ってこいの行事だと思っただけ。

「ふうん」

「でね。あんたはこれ!」
バーンと目の前に広げられたのは、骸骨を模したコワイお化けのお面と薄汚れた長衣だった。
「お、ば、け?」
私は目を丸くした。

「妓女の御姐さま方はみーんな華美な仮装をしたがるから、
こういう地味~な仮装はわたしら下っ端に押し付けられるの」
ブツブツいいながら、彼女は自分用に蝙蝠のような真っ黒な仮装をヒラヒラさせた。

ふーん。ま、いっか。
華美な仮装はいつもやってるようなものだから
ヘーカに見つからないようセンプクする身としては
こういう地味な仮装はむしろ願ったりかなったり。

「分かったわ、任せて!」と私は胸を叩いた。

「よかったー! おりん。あんたのノリがよくて。
さぁ、早く仮装して、お客様をお迎えしなきゃ!」

りん、というのは、私の偽名。
同僚の女中さんは私の背中をポンと叩いて支度にとりかかった。

*

仮装業は楽しかった。

人を驚かせたり
イタズラしてもいいし、おねだりもできるとは聞いていたけど、

お化けの格好でお客さんを驚かすと、中にはすごいリアクションする人もいて
ヘーカとのけんかでモヤモヤしていた気分が結構スッキリした。

また、入口の扉の窓越しに男性が立つ影が見えた。

「あ、次のお客さんがお見えよ!
おりん、行きなさい!」

蝙蝠の装束の彼女に、アゴで指示される。

私は扉の脇の影に身をひそめ、
扉が開いた途端「バア!」とお客に襲い掛かった。

(…あれ?)
腕を軽くひねりあげられ、私は軽々と持ち上げられた。

「…なんだ、この店は」

聞き覚えのある声に
汗がダーッと吹き出す。
(ん、な、な、なんであなたがここに来るのよっ!?)

驚いて声も上げられなかった私の代わりに
蝙蝠の彼女が威勢よく二の句を継いだ。

「いいものくれなきゃ、イタズラするぞー!」
私の視界の斜め下で
ピョンピョンと足元を黒い蝙蝠の影が横切った。

「いた ずら?」
私を担ぎ上げている主は動じる様子もなく
もちもちっと私の腰回りをさすって、感触を確かめた。

「えっちーーーー!」
私は思わず大声で悲鳴を上げてしまった。

店に入ってきたばかりの客人は
その声を聴いて、やっぱり、という表情を浮かべた。

「ふうん。
…じゃ、君だけにいいものあげよっか――」

そういいながら、担いでいた私の姿勢を変えると、
左手でそっと私の骸骨の仮面をずらし

「――夕鈴」
と私の名を呼び、口づけた。

おしまい

*

[日記] 新刊いよいよ。 おまけss「秋の菓子」


スパークあわせの新刊(10/7初版発行予定)が印刷所さんから入荷しました^^

中身知っていても
本になるのは嬉しいですね

ペラペラとページをめくってみたら
いきなり誤字を発見――(爆)orz;;;
(あんなに何回も校正したのに)

サークル本部さんと、イベント2か所さんには、裏表W面のポストカードと、
プチっとつぶやきがてら、古イラスト&短SSつき織座舎通信をお付けいたします^^るるるー

■サークル誌との抱き合わせ
狼×嫁[うさこい]倶楽部)との相乗り分も本部に届いたようです。頒布のよゆさま今頑張ってくださってるんだろうと思うと有難くてホント足を向けて眠れません

■イベントは10月の東西2か所
サークル「三希」さんと、サークル「藍華」さんが委託を引き受けていただけました。実際にお手に取ってお確かめいただけますよ^^ (Sさま、Tさま、ありがとうございます♪)

【東京】2017/10 /08 COMIC CITY SPARK 12
「三希×うさこい倶楽部」 東2、ホ-58b

【大阪】2017/10 /22 COMIC CITY 大阪112
「藍華&うさこい倶楽部」 6号館A メ-22b

■書店委託(とらの穴さん)でもお取扱い戴いております。
「失われた欠片 The Missing Piece 総集編」

■電子書籍はe-STARBOOKSさんにてダウンロード販売でお取扱いいただく予定です。
「失われた欠片 総集編」10月7日より開始です。

電子書籍、売り切った既出本を扱っていただいております
(一部の少部数印刷もの、イベント時のコピ本、合同誌・アンソロ等の他の作家さん絡みの本はないですが、単行本は全部置いてあります) e-STARBOOKS 織座舎リスト

とまあ、宣伝ばっかですみません。

久々の単行本です。
やさしい気持ちでお読みいただけたら嬉しいです…


さて、ついでにお一つSSでもいかがでしょうか。

ハロウインというと毎年あまーいお菓子のお話を書くのですけど
今回は少し趣向を変えて。

【注意:ネタバレ】本誌ネタバレからの妄想
【ほろ苦い甘さ?】
【陛下がお子様の頃の昔話ねつ造】
※コミックス派の方はご注意下さい。

————–
SS 秋の菓子
————–

北の国は凍る大地だったけど
人の心は温かかった。

出自のしがらみを解かれ王子としての名もなく
ただありのまま
泣いたり笑ったり
誰かが死んでも生きてもごく当たり前に
新しい日が訪れる

肉体的な苦しさは
精神的なそれにくらべれば
なんということもない

大人に混ざって一人前としてついてゆくのは
子供の自分にとってはシンドイことだったけど
それでも

そっちのほうがずっと
気持ちがシンドイより楽だった。

子供の背伸びにすぎないとしても
大股で歩くあの人達に遅れまいと
いつも早足で歩いてゆけば

みんなは
ちゃんと一人前として扱ってくれた

でも
ある日。

日々寒さが増す秋の日。

荒れ果てた荒野で風に吹かれながらついていた国境警備の任務。
見回りにあの人が現れた。

彼の顔を見てちょっとホッとしたのか
僕のお腹が突如ぐううっと大きな音を立てた。

当時、育ち盛りだった僕。

父親の顔をしたあの人は
ギュウゥっと僕のほっぺたをつねって
ニカーと笑った。

「イタズラか、菓子か、どっちが欲しい?」

――は?と思いながらも

思わず
「今は、お菓子がいいな――」
僕の口からは本音が漏れた。

国境を守る一人前の男が、菓子をねだるのはなんだか恥ずかしい気がして
とっさに僕は顔を赤らめた。
「――子供みたいだけど」

言い訳だった。

ワハハと笑って彼は言った。
「そう、菓子だ!」

懐から固くて大きな焼き菓子を一つ、取り出した。
彼はそれを僕の掌に載せると、ワシワシっと僕の頭を撫ぜた。

「坊主。お前は育ち盛りなんだ
腹が減ったときは、減ったといえ
寂しかったら、寂しいといっていいんだ」

そういって彼はギュッとぼくを抱きしめた。

(おしまい)

*

[お知らせ]サークル誌創刊第1号増刷のお知らせ


お知らせ
業務連絡ですみません。
文章もコピペですみません。

あちらのうさこいの1号のお嫁さん増えました。
もし、待っていらっしゃる方がこちらにお見えでしたら宜しくお願い申し上げます。

脳内小劇場。

「お嫁さーん」
「えっ? り、李翔さん?」
「きちゃった」
「李翔さん、どうしてこんなとこまで…」
「だって、ゆーりんに会いたかったんだもん」
「もーっ!(赤面)」ポカポカ!
「あはは」
――ってな具合でお迎えくださいませ。

失礼いたしました

★ 創刊号 初版完売御礼
おかげさまで大勢の方にお嫁さまご所望いただきましたおかげさまで9月10日の時点で自家通販分の予定数が終了しました。
(10月のイベント分は予定数確保してありますのでご安心下さい)
早々に初版・自家頒布予定数分に達してしまい、 ショップカートでご注文できない皆様、大変申し訳ございませんでした。 たくさんの方々からこのようにご予約いただけて驚きとサークルメンバー一同大変うれしく思っております。

★創刊第1号 増刷(第2版)予約再開のご案内
改めまして「狼と兎の恋綴り」創刊第1号増刷の手配をいたしましたのでご案内申し上げます。
増刷分は10月初旬に印刷がアップしてくる予定のため、初版より少し遅れてのお届けになる可能性がありますがご容赦ください。
※なお、増刷分は初版特典のポストカードはつきません、申し訳ありませんがご容赦ください。
(ポストカードもう少し多めに印刷すればよかったのですけど…>_<;本当にゴメンナサイ!!)

ご予約受付再開いたしましたので、よろしければショップカートの方よりご予約いただければ幸いです。

サークルのショップカートよりご予約ください

★カートで「入荷待ち」をクリックして下さった5名のみなさまへ ★
=入荷待ちボタンを押してくださった方を探しております!=
ご入荷待ちボタンを押してくださり、ありがとうございます。熱いご要望しかと受け取りました。
ただ大変申し訳ないことに、どなたさまがクリックしてくださったのかが分かりません(T-T)。
本来ならば優先的にご本の取り置きなどできればよかったのですが、ご対応できず大変申し訳ない気持ちでいっぱいです(カートの方では入荷待ちボタンでご予約希望があることはわかるのですが、どなたがクリックされたかは情報が残らないシステム)。

お手数ですがあらためてカートの方からご予約くださりますようよろしくお願い申し上げます。

以上宜しくお願い申し上げます。

おりざ

*

SS 重陽の高みに


めずらしくノコノコ3連チャン。

某SNSにあげたお話の移植です。
同じお話ですがすみません。

(9月9日夜9時にあがるように予約投稿です)

【夫婦設定】【原作沿い】
━━━━━━━━━━━━
SS 重陽の高みに
━━━━━━━━━━━━
九月九日といえば五節句の一つ、重陽の節句。
一月七日の人日(じんじつ)、三月三日の上巳(じょうし)、五月五日の端午(たんご)、七月七日の七夕(たなばた)、九月九日の重陽(重陽)の節日(せちにち)に避邪(ひじゃ)の行事が行われたことが元で節会(せちえ)を催すのが宮中での年中行事のならいであった。

前夜から菊の着綿(きせわた)の行事に引き続き、長寿を願い邪気を祓う菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝うのが前王まででは常のこと。
ところが孤高の狼陛下と呼ばれる若き王、珀黎翔が王位に就いての数年は国庫の安定、国内平定を優先し、節会の宮中行事は執り行われなかった。

「陛下、畏れながら」
狼陛下の背後から、どよどよとした空気を纏った宰相が声をかけた。

「なんだ」

「そろそろ頃合いかと」

「なんだ、はっきり言え」

「宮中行事、重陽の節会復活を望む声が高まっております」

「…くだらん」
重陽の節句は菊花を愛で酒を飲む雅やかな大宴会がメインで、それは宮中の大臣間がとりしきるのが常であった。

「七月七日の節会、星まつりは優先して復活したこともあり」

「あれは星離宮でのささやかな行事だからな」

周宰相は星離宮の祭祀と浅からぬ縁有り、星まつりは優先して復活したこともあり、他の大臣の希望も取り入れないわけにも行かない。

「お妃様をお迎えになったこれを機に。時に民に息抜きとして、華やかな余興を与えるのも大事では」

「――」

宰相の進言もあり、今年行事が再開することになった。

*

「――めんどくさいよね」
彼は小犬の表情で笑った。

「それって
私は出なくていいってことですか?」

「だって、ゆーりん、つまらないでしょ?」

「でも、それがお仕事なら、面白いとかつまらないとか言ってられませんし」
真面目な夕鈴は、彼を見つめた。

「…やっぱり、必要ないよ」

陛下のきっぱりとした言葉に、夕鈴は内心(正式な宮中行事に、下っ端妃はお呼びじゃないんだ)とちょっぴり肩をおとした。

「君が居て楽しいわけないよ」

(何が楽しいか楽しくないか分かってもいないくせに)

――へーかのバカっ!!

夕鈴はプーっと頬を膨らませた。
「わかりましたっ!」

夕鈴はくるりと後ろを向くと、ツカツカと歩き出す。
「え、ゆーりん?」

「では、わたしはわたしの楽しいとこに参りますっ!」

*

「おやどうした」
老師の部屋にズンズンと歩み入る夕鈴の目はつり上がっている。

「いえっ、べつにっ!」

妃の目から涙がダーッと滴り
一転して彼女はベソベソ泣き出した。

「下っ端妃に御用はないそうですから」

「…ちいと、そこに座ったらどうじゃ?」

老師の差し出すお茶碗を受け取り、夕鈴はボロボロ涙をこぼした。
事情を一通り話すうち彼女の心も少し落ち着いてきた。

「ちゃんとした行事でお役に立てないのは…なんだか悔しいです」

「そうかのう」
張老師はあいまいな受け答えをする。

「もともと五節句の重陽の節句は、貧しい村を覆った疫病の病魔を退治しようと、一人の若者が大仙人の元に訪れ、そこで厳しい修行をし、故郷の民を救ったといういわれからきておるのじゃ」

「そうなんですか」
夕鈴は涙を拭いて
ふうん、とうなづいた。

「再び病魔が村を襲うと予言された日に、その若者は故郷の民と高みに上り、茱萸(しゅうゆ)を皆の身体につけ菊花酒を一口ずつ飲ませる邪気祓いで民を守り、大仙人から与えられた青龍剣をふるい病魔を見事討ち取ったという」

「そうだったんですね」

「今では三日三晩の飲めや歌えやの宴会じゃがな」
老師は笑った。

「陛下が守りたいのは、お前さんじゃないのか?」
「え?」

夕鈴がキョトンとしたその時。

「…っ。陛下!」

「え?」
ぎょっとして後ろを向くと、背後に大きな影が立っていた。

「それで話は終わりか?」
憮然とした狼陛下。
夕鈴はぎくりと硬い表情に戻る。

「…それはもう」
張老師が頭を下げる。

狼陛下はコツコツと近づくと、夕鈴の肩にそっと手を添えた。

「君も十分楽しんだだろうか」

紅い瞳にじっと見つめられて、
夕鈴は気まずそうにコクとうなづいた。

「では、行こう」

ヒョイと妃を抱え上げると、陛下は何事もなかったように歩き出す。

「ええつ? なんですかっ!
ちょ、ちょっとへーか! どこ行くんです」

「…高みに、でも」

「へ?」
夕鈴は思いもよらぬ返答にキョトンとする。

「老師」
「は!」

ピリっとした緊張感が走る。

「…ご苦労」

コツコツと
足音は一直線に廊下を遠ざかった

*

SS 秋日


朝晩ひんやりしてきました。
秋は一番好きな季節です。

最近お漬物が美味しいなあと思います。
発酵食品万歳。

さて
10月1日
「狼×嫁(うさこい)倶楽部」のサークル誌「狼と兎の恋綴り」創刊第一号
ずいぶん先のことだと思っていましたが、あれよあれよと日が進み
とくに印刷所さんからもトラブルの問合せもないので大丈夫、
もうすぐ手に取れるはず、とドキドキするわけでございます。

サークル公式ブログの方でご紹介しております
http://usakoikurabu12.blog.fc2.com/

頒布班によるご予約受付もはじまりました
残部ずいぶん僅かとなっているようですがまだあるようです。
頒布のイベント班、10月は東西で活躍してくださるそうです

大変有難いことに、あいのりで個人誌も扱っていただくことになっております。
4年越しの古漬けのような本です(笑

ついでに短いお話
昨日某国SNSにあげた短編の移植です
よろしければどうぞ。

【夫婦設定】【原作沿い】
━━━━━━
SS 秋日
━━━━━━

暑い日がいつまで続くのかと思っていたのに、いつのまにか空が高い。

「こんな日は思いっきりお洗濯できたら幸せなのに」
夕鈴はつぶやいた。

ひやっとした水。気持ちいいだろうな。
ごしごしこすって、パーンと伸ばして
物干しを竿に掛ければ、青空に旗めく衣類
きっと身も心も晴れ晴れするだろう。

――寝具や食卓の布巾は糊をきかせてパリッと仕上げたいわね
――青慎も背が随分伸びたから…父さんのおフルほどいて仕立てなおしたら着られるかしら?
――この際、居間の敷き物も!

夕鈴の脳裏には
質素で、小さい古びた家のあちこちが
鮮明に浮かんだ。

じわ、と涙がにじんだ。

「ゆーりん。なに考えてるの?」

ハッと気が付くと、目の前に陛下!

――もう、どうしてこういつも、気配を消して現れるのかしら。

「いえっ? なにも」

陛下は紅い目を細めて、すうっと指先で夕鈴の目じりをぬぐう。

夕鈴は顔を赤らめた。

「それは、悲しいこと?」

彼が優しく手を広げた。

夕鈴は、ポフっとその腕の中に納まり
彼の背中に手を回すとギュッと抱きしめた。

「――いいえ」

「ほんと?」

陛下がやさしく背中をさする。
温かい掌の温もりに夕鈴はますます涙がにじみそうだった。

「いいえ」

「そっか。それならいい…」

「へーか。あの、もうちょっとだけ。このままでいいですか?」

幸せなのに、どうして涙が出るのかなと思いながら
夕鈴はすっぽり彼の腕の中に納まったまま
静かに泣いた、秋の日。

*