年に1、2冊でよいので
みんなで本をつくりたらなーという趣旨でちょっぴり声掛けを始めた
「狼×嫁倶楽部」というサークル。
とりあえず「今年の10月に1冊目の本を出す」という目標が固まりました。
狼陛下の花嫁という作品が好きで
思わず芽生えたささやかな萌え心を拾い集めて本にしたいという
内輪受けの小さなサークル活動
5月からいよいよ原稿募集開始です。
6月末までにざっくり原稿集める感じ。
いつでもメンバー募集中ですので、
ご興味ありましたら、こちらからどうぞ(´ω`*)
http://olz.link/oxykclub-001fme/01.html
サークルの方向性は下記の3点が柱。
・CP「陛下×夕鈴」二次創作
・全年齢向け
(自分の責任は自分でとれる個人誌と異なり大勢の方が携わることになりますので…)
・仲良く
この範囲でゆるく遊んでくださる同人面々を募集中です。
初心者の方、原稿化に自信のない方も是非どうぞ。
ガラケーやスマホでポチポチ打ってる方への原稿化バックアップもありますので
よかったらご検討ください。
誰でもご参加いただけます
作家さんだけが本を作るわけではないですものね。
「こういう時、どう思う?」なんていうアドバイスいただける読み手さん
イベント出店時「売り子やってもいいよー」という方もとてもありがたいです。
文を書く、絵を描く、同人交流、本づくり、頒布… などなど。
「何か参加したいなー」というお気持ちがあればぜひ一度のぞいてみてください。
「狼×嫁倶楽部」サークルへのご案内 こちらから
入口からテーブルまで少々長くて恐縮ですが
(まるで『注文の多い料理店』ばりに(笑))
お申込みいただきました方には
折り返しサークルよりご招待を差し上げます。
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さてさて
先日、某所にて浩大の素敵イラストを拝見した折。
おもわず妄想が爆発し、勢い献上してしまったというとっても短いSSです。
【浩大】【本誌沿い】
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常住坐臥~日常の一コマ~
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「・・・あぁ またお客さんか」
軽口を叩く彼は
あくまでも自然体だ。
胡坐をかいたまま音もなく
軽く肩を揺すり上体を起こす。
瞬きをしない彼の眼。
もし、客人に挨拶の時間が与えらたのであれば
鋭利な刃物のように切れ味鋭く暗い光を放つ無機質な浩大の視線に
ゾッと凍り付いたことだろう。
…だが、そんな猶予は微塵も与えられなかった。
「…まぁったく。
無粋なお客さんだっつーの」
「客」は音もなく膝から崩れ落ち、泥に頬を擦り付ける
「静かにしてくれよ、な」
…客の耳にはもう何も聞こえていない。
ざあっと樹冠を舐めるように強い風が拭きぬけ梢がゆれ
一瞬止んだ小鳥のさえずりが再び戻る。
定位置にストンと腰をおろした浩大は
スンと小さく鼻をすすりあげ、大きく伸びをする。
後宮の奥深く、誰も立ち入らないこの一角。
時折、ちちち…と微かにさえずる小鳥の声と
梢のざわめき以外は何も聞こえない。
見事な朱瓦の波うつ軒ごしの風景はいつもの通り。
瓦のように真っ赤な顔の妻を膝上に束縛し
この世で一番の幸せに包まれている主の姿を視認すると
彼は軽く目を閉じ、
再び気配を断ち世界に溶け込んでいくのだった。
(おしまい)
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