SSS 気圧配置


こんにちは。

すごく短いです。
気分的にはリハビリ中で思うように筆もうごきませんが。

【本誌沿い】ネタバレというほどではありませんが、近々ネタを含みますのでコミックスはの方はご注意下さい。

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SSS 気圧配置
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「まことに面白くない」
小さなつぶやきがあたりを震撼させる。

周囲のことなど一切目に入る様子もなく、机上一点を見つめたまま黎翔は顎に指を添えた。

黎翔の脳裏には
もじもじと頬を染め、いじらしい妃の
まこと愛らしい笑顔、仕草が次々と泡のように浮かんでは消える。

(あれが、全て…)

黎翔は目を閉じ、小さく首を振った。

「私(の浮気)を疑って、だなど――!!」
再びカッと見開いたその瞳は、燃えるように紅い――。

山を揺るがす雷鳴が轟きゴゴゴゴと足元が崩れ落ち、辺りの空気は耳元でビリビリと振動した(ような気がした)

辺りの面々にとっては、これほど居心地が良い悪いこともない。

命の危険を感じるレベルの寒さに一瞬で背中が凍り付いた官吏らは、避難場所を求めソソクサと忙しそうに目を背けるしかなかった。

ここは政務室。

部屋の奥に鎮座まします主人のご機嫌が、すこぶる悪い。

…なにをどうしたものか

(こういうときの理由は一つないでしょう。
犬も食わぬ何とやら、そんなときのうっぷん晴らしといば――)

側近は主に気取られないよう、重たいため息を時間をかけてゆっくり吐き出す。

「――陛下」
李順が押し殺した低い声をかけた。

「なんだ」

周囲でギャ!と小さい悶絶がおきた。
黎翔の噛みつくような返事に官吏ら全員心臓が握り潰されたように感じ、数人がその緊張のあまり卒倒したのだ。

黎翔は一切関知しない。
ギラギラとただ赤い目を側近に向けた。

「――軍部のご視察の時間では?」

「…む?」
そうだったか?
そうお伝えしましたのに、お忘れですか。
ボソボソと問答が交わされる。

「このところ平和で、軍部も少々たるんだ雰囲気が流れております。
炎波国も我が国の軍備に内々視察の興味を示している様子。
諸外国の面々に侮られぬよう、
ここはひとつ陛下御みずから活をいれていただきませんと――」

そういえばそんな気もするが、炎波国の客人を迎えている今、面倒事を孕んでいなくもない。

(今取り込み中でそれどころではなく、むくつけき男どもの顔を見る気にならんのだが)
黎翔は渋面のまま肩にかけた外套を引き寄せ立ち上がった。

「では、ゆかねばならんな」

軍務は閲兵の準備を整えていたが、その折にさる筋からチラリと「陛下・天気予報」がもたらされた。

「大型低気圧、接近中!?」

「今日は――荒れる」
小さな嘆息をもらす大将軍の様子に、居並ぶ将軍らは身を引き締めた。

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おらおらおらおらおららららららぁ

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その日、思いのほかさっぱりした表情で
黎翔は後宮を訪れた。

ジト目の嫁が、涙を浮かべて出迎えた。

「――陛下。やっぱり
浮気してるんですね…」

(おしまい)

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先月のLaLa3月号(1/23発売)の狼陛下感想、いまごろですが。


こんにちは。
この日記は、半月前の1月発売号の感想です。
ネタバレになりますのでコミックス派の方はご注意下さい。

1月23日発売のLaLa3月号の狼陛下の花嫁を読んでぶつぶつ呟いてたやつです。
(某さまともにょもにょしてたそのままっぷりです)
いまごろですね、でも今日は ララ寺の早売りなので(気持ち的に)そのまえにメモしておきます。

あられのない素直に感じるがままの読後メモなので
本誌を読まれた後にどうぞ

あくまでも個人の印象ですよ
(勝手に書き散らしています)

みなさんはどう思われたのかな、気にしなかったかなとか、別のところに突っ込みありとか、いろいろご意見ご感想あるかとおもいますし、
個人的にはそのあたりお伺いしたいところ(笑

<感想>
・白陽国は格式が高いのね
・朱音姫の武器ってなーに?
・なんでヘーカはそんなに怒ってるの?

です。

格式高い国でありながら
軍事力で国の掌握を行っている狼ヘーカの御代は
つまりいわゆる恐怖政治に近い?
のであれば
好き勝手やってる(ととられてもしかたがない)ヘーカに対する
国内の古参の水面下での揺らぎや、
諸外国からの圧力や介入とかが
やっぱりこれから二人の愛を揺さぶるテーマなの?…とか

今回のシリーズのしょっぱな、
隠密(ネコ目君とか)放たれていたので
諸外国の介入によって夕鈴の立場が揺すぶられるのがテーマなのかな?

朱音姫の訪問についても
最初はなんとなく「あっちの国(王あるいは王宮)の意向なのか?」と思っていたのですが
『誰も気が進んでいないのに』朱音姫だけがやる気というのはどういうことなのでしょう。

――???

このあたりも何やら曰くありげですね。

例えば
過去、どこかで接点があって(ある青年と某国の姫との出会い…どこかで聞いたことのあるような?)
朱音姫が一方的にヘーカを好きになっていた?…な訳はなさそう。

また例えば
A)朱音姫に他の縁談が持ち上がってていやーな相手を断るため
あるいは
B)身分の低い(例えば側近の誰かとか)に姫が秘密の恋心を抱いていて、身分の差はいかんともしがたく、恋心を断ち切るため、誰にも有無を言わせない絶対権力者であるヘーカを当て馬に?

(…などなど、ありがちなストーリーをつらつらとあげてみましたが、全部覆ったら面白いですね)

分かりません。

でもなにかきっと、理由があるんでしょうね。

空回りしてる理由となる背景の糸がほぐれれば、
朱音姫も「狼陛下の妃になる」という野望から解脱して
夕鈴にとって「いい仲間」になるのかな…と先の展開を妄想したりしております。

それから
側近に「幸いにもあなたには武器がある」とかいわしめる
朱音姫の「武器」が何か、すごく気になりました

国対国の駆け引き(例えば経済、軍事、領土などの国益との天秤にかけて)に持ち込んで「正妃に迎えざるをえない」という路線かといえば、ここまでの話の運び的にはちょっと違う感じ。

お嫁さんとしてのステイタス(楽や書、家柄)などを武器にするのは紅珠の二番煎じ。
ハチャメチャな朱音姫がそのカラーで押してくるはずもないし。

では、何か特殊な武器とか拳法の扱い手?
…いやいや。いくら元気の良い姫とはいえ、戦場の鬼神と呼ばれるヘーカに、どんな武器であれ腕力の真っ向勝負を挑むのはさすがに難しそう。

となれば、
残るは「ヘーカを篭絡するからめ手」として威力を発揮する後ろめたい黒手腕系の武器なのかしら?…などなど妄想が膨らみます。

デュエル系?
(例えばカードやすごろくとかの賭け事に持ち込んで、相手を負かす)

「男性を落とす手練手管の達人」超お色気路線は朱音姫には荷が重い(ギャップが大きい)うえ少女漫画では扱いづらいドロドロ感もありNG。

「毒薬(or媚薬)の達人」は、氾家の桃花ちゃんがもうやっちゃったネタですし。

あとは「催眠術の達人」とかのセン、あり??とか、ですね

最後の切り札「超能力!」…は無し?とか。

個人的には「催眠術」か「超能力」おしということにしておきます^m^
(二次的には面白い)

あと
なにより一番気になって入るのは
「ヘーカは何を怒っていらっしゃるんでしょう?」
です。

外国から妙齢の姫が乗り込んできたとなれば
老子、蘭瑶さま、紅珠らによる入れ知恵など、あって当たり前の状況。

ヘーカには
夕鈴があんなふうに自分からすり寄ってくる理由なんて
すぐピンときてもおかしくないはず。

現状、公式の場ではイチャイチャモードでバリアー張って煙に巻き
ヘーカと姫との個人的接触は皆無に等しく
浮気するにしても成立させようがない状況下ですし

「浮気を疑う? なーんだ夕鈴ったら、やきもち焼いて。可愛いなぁ、もう」とか思っても
浮気を疑われたことを怒るような器量の御方とも思えなくて…。

(そもそも以前は浮気を疑われたら、あわくって必死で弁明してた小犬さんでしたのに)

うーん。
分かんないです。

次号が気になる――!!

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生存報告と虎さんお取り寄せ2/14-2/23のお知らせ


寒いけど日差しが春めいてきました。

まずは無沙汰のお詫びを。

生きております。
今年初めての投稿でしたか――(ガーン!) これはこれで少しショック。

生存報告とぽそぽそお知らせ

活動停滞中ですみません。
別の次元でいろいろ忙しくしております。一方体力は下がり、他方仕事は増すのでにっちもさっちも。
本誌も早売りで目を通しているんですが、感想を脳内でまとめる時間がないまま、次、次と襲われて、時の流れに身を任せております。
お話で思い浮かぶネタもありますが、流れの波間にそよそよと散逸してゆきますよ――(だめじゃん)。

ときどき紙媒体の過去の作品が手に入らないかというご質問もいただくことがあるので、申し訳なくていっぱいですが、下記お知らせです。

虎さんから2/14~2/23の期間、取り寄せ販売が行われるとお知らせをいただきました。
2015の秋頃イベントに出たいなぁと思って(結局日程が合わず出られませんでした)一包み残していた「小犬ファミリー」と、もう少し前に出した本で手元にごくわずかずつ取り置いていたものがあります。虎さんの取り寄せ販売は1冊からでも出品OKというシステムゆえ、ありがたく出品させていただくことにいたしました。
(ご注文期間を締め切ってから、お届けは3月上旬頃になると思います)

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<2/14~2/23 取り寄せ予約販売 出品予定>
てすさびの 総集編
短編集Ⅰ
王の環 総集編
あいつとオレWPストリーム
白の国 サイドストーリーズ
小犬ファミリー・青の庭 総集編
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<出品中>
パラレルアンソロジー 現パラWORLD
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※各々の出品数は、まあだいたい少部数です。なかには1、2冊とかいうのもありますが枯れ木も山の賑わいということで…。

どうか皆様もお元気でお過ごしくださいませ。

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