SS もっとよく知りたい

ご無沙汰してしまいました。

いろいろありまして煮え煮えです。

とはいえ、気候は涼しく日暮れも早くなってきましたね。
涼しいのは好きですが、最近スーパーの食品売り場が寒くて苦手。
遭難して凍死しそうに感じるのは…年のせいでしょうか?
これからは『オーバーをみっちり着込んでお買い物』がトレンド(?)

本誌、もうすぐ発売ではございませんかっ!?
(一か月、長く感じるけどあっという間!)

連休を挟むケースではいったい何日が早売りXデーなんですか――!?
教えてください

短編集(1)、大した数ではありませんが最後の在庫を委託に出しました。
一昨日送ったのにもう載ってました。
とらさん速い――!

さて
短いSSをお一つ。

【本物夫婦】【原作沿い】
* * * * * * * * * * * * *
もっとよく知りたい
* * * * * * * * * * * * *

「何事も、基本が大事よね!」

唐突に、彼女は拳を握り締め、大声を張り上げた。

そのあと彼女はハッと口を抑えると、周囲をキョトキョトと見まわし、いきなりカーッと頬を赤らめた。

「…え? うん。そうだね」

私の腕の中にいて、何を考えているんだろう…

「あっ、すみません。急に大きな声を――」

オロオロとする彼女はもしかして一瞬、私という存在を忘れていたのだろうか。

…気に入らない。

膝の上に抱きかかえた彼女の背後から
覆いかぶさるように強く抱きしめる。

私のことだけをいつも考えていてくれるように――

「私のそばにいながら、別のことを考えるなど
許されない。
――私には、言えぬことか?」

彼女は小さく嘆息をもらした。
(――ああっ、狼になっちゃった…!)

「へーかっ…
そうじゃなくて
へーかのこと考えないとか、そういうわけじゃなくて…」

「…では、何を?」

口ごもる彼女。
ますます私の腕に締め付けられ
どちらにせよ
白状するしかないというのに――
強情な兎だ。

「た、大したことではありませんっ!」

「…大したことでなくても構わぬ。
――わが愛しの妃は、いったい何の基本を学ぼうというのか?」

「そのっ…」
んーっと口をへの字に曲げて、顔をゆがめる彼女。

腕の中に囲った彼女を抱きかかえ、ぐるりと向きを直す。
至近距離で顔を鉢合わせれば、愛しさが募りますます聞きだしたくなるばかり。

「私には言えぬこと?」

「いえっ…あの、その」

「君が今何を考え
何に興味をもっているのか。
私にも
もっと教えてくれないか――?」

「…っ!」

彼女はますます赤くなるばかりでモゴモゴと言い渋っているから、
私はついに実力行使に出てしまった。

 

 

* * *

 

 

 

 

長い口づけのあとに
彼女は大きく息を吐き出して
私の耳元にそっとつぶやいた。

 

 

「本物の夫婦の基本って…何ですか?
教えてください。へーか」

*


コメントを残す